TM9(芝生)を庭一面に張り終えたら始まるのが手入れと管理です。
中でも芝生の水やりは欠かせない重要な作業のひとつであり、最も奥が深いとも言われています。
水やりの仕方一つでも芝が変色してしまったり枯れてしまう事もあります。
芝生(TM9)の芝生を元気に育てる為の水やり方法をご紹介。
水やりの頻度や1回あたりの量、時間帯や季節別に参考となる目安量なども解説しています。
目次
TM9(芝生)の水やりの頻度や量は?【夏の時間帯には注意して!】
当たり前ですがTM9(芝生)は植物なので水やりは必須です。TM9を育てやすい環境としては、日なた・風通しが良い・水やりが行えるなどが挙げられます。
日なたや風通しの良さは基本的に家の南側にお庭があるお宅であれば問題はありませんが、水やりに関しては人による手入れが必要となります。
「水やり三年」と言われるほど奥が深く、水の与え方ひとつで芝生(TM9)の生育に影響が出ることがあります。特に夏場の水やりには頻度や量のほかに時間帯にも注意が必要となります。
水やりの基本は「頻度(回数)は少なくし、1度に与える量はたっぷり朝に行うこと」です!
【季節別】TM9(芝生)の水やりの目安量
地域によっても違いがあるため、あくまで一般的な芝生への水やりの目安量がこちら。
- 春(3月~5月頃):週に2~3回程度
- 夏(6月~8月頃):毎日
- 秋(9月~10月頃):週に2回程度
- 冬(11月~2月頃):水やりの必要なし
一般的に芝生は、春(3月~5月頃)にホームセンターや通販などで購入でき、5月のGWを利用して芝生を植え付ける方が多いです。
芝生(TM9)の根が張り付くまでにかかる目安となる期間はおおよそ1ヶ月ほどと言われ、この期間に水不足の状態が続くとせっかくの芝生が根付く前に枯れてしまうひとつの原因となります。
2年目以降は上記の目安量を参考にどうぞ。
また冬場の水やりは基本的に行う必要はありません。芝生の生育期は3月~11月頃と言われ、12月~2月頃までは休眠期にあたります。冬場に茶色っぽくなるのは普通のことで水やりをしたところで緑色に変わることもありません。冬場は自然に降る雨だけで十分です。
水やりは朝?それとも夜?最適な時間帯は?
芝生に限らず、植物への水やりは朝の時間帯に行うのがベストです!
ここで言う”朝”とは具体的には5時~8時前後だとお考えください。
日が昇って気温がグングン上がる前に朝の早い時間帯(お仕事やお出かけ前)に水やりを行うようにしましょう。誤解がないように言うと、夜に水やりを行ってはダメ!と言うわけではありません。
例えば春や秋などは、昼間と夜とでは気温の差が大きくなり朝の時間帯のように同じくらいたっぷり水やりを行うと夜中に湿気が多い状態が長時間続きます。
湿気が多い状態が続くと、苔などが生えやすい環境となり病害が発生しやすい状況となるため、夜に水やりを行う場合は、量を抑える工夫をしましょう。
また、散水ホースで水やりをする場合が多いと思いますが、吹き出し口は”シャワー”や”ジョウロ”に合わせ優しく水やりを行います。水の勢いがありすぎると肥料や養分などが流されてしまう可能性が高く、特に芝を張った直後は芝生へのダメージも多くなるためです。
水やりしてるのに芝生が枯れた?
芝生(TM9)が枯れてしまう原因には様々な理由がありますが、中でも「水やりをしているのに芝生が枯れてしまった」と言う方もみえるようです。
水やりが原因で芝生が枯れてしまう原因
- 水やりの量が少ない
- 水やりの量が多すぎる
- 水やりの頻度が多すぎる
長時間水たまりができる箇所があるなどが予想されます。一概に「原因はこれです!」とは言えないのが水やりの奥の深い所です。繰り返しになりますが”水やり三年”と言われるほど芝生のお庭を長く維持している方でも見分けにくいと言われる由縁です。
あくまで可能性ですが、水やりで芝生が枯れてしまう原因は次の通りです。
1回あたりの水やりの量は?「これって多いの?少ないの?」
芝生の水やりで表現されやすい”たっぷりと!”ですが、ハッキリ言ってすごく曖昧な言葉だと感じています。なぜなら人によってたっぷり与えてるつもりでも、違う人から見たら全然足りてないじゃんといった具合に、たっぷりと言う言葉の解釈は人それぞれだと思いませんか。
実際に私もTM9(芝生)の庭にして7年ほどたちますが、正直に言うといまだによく分かりません。そこで1つの参考となる目安量をご紹介。
1㎡あたり10リットル量をバケツやジョウロなどに汲んでみましょう。
仮に1分かかったとした場合、1㎡あたりに水やりを行う時間は1分となります。
庭の広さが10㎡だとしたら約10分間、均等に水やりを行いましょう。もうお分かりですね30㎡の庭なら約30分ということになります。大事なのは均等に水やりをする事です。
水やりの頻度が多すぎる「”回数”より”1回の量”」
芝生を元気に育てるには水やりの頻度も重要な要素のひとつです。
特に芝を張った直後は生育が気になるため水やりの回数が多くなりがちになっていませんか。たくさん水やりを与えることに気がいきすぎると、かえって逆効果になることがあります。
芝生が成長するためには、土が乾いている時間帯も必要です。
- 「たっぷり水をあげろ」とか「乾いてる時間も必要」だとか矛盾してない?
たっぷりと水やりを行えば、土の表面が乾いているように見えても土の中には、水分が残っている状態が続きます。芝の根は土壌の深くまで成長し必要な水分や養分を吸収しているようです。そのため土の表面が乾いたくらいなら心配する必要はありません。
1回の水やりの量が少なすぎると土の中まで水が浸透しにくく、反対に回数を増やしたところで水の量が少なければ土壌深くの根まで届いていない事になります。
長時間水たまりができる箇所
長時間雨が降り続いた場合などに起こりやすいのが水たまりです。通常の水やりであれば芝生に水がしみわたっていくのが分かりますが、長時間の雨が降る日などは庭の芝生(TM9)の様子を観察してみましょう。
雨が止んでも、いつまでたっても水たまりが無くならないような箇所ができている場合は注意が必要です。
- 病害の発生
- 苔の発生
などがあります。
水たまりができる主な原因は土壌が硬くなりすぎている場合や、芝生の表面がデコボコになっていて低くなった箇所に水が溜まりやすくなっている場合が考えられます。対策としてはエアレーションやデコボコを平らにすることが一般的です。
そのまま放置していると最悪枯れてしまう事もあるので注意しましょう。
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【重要】肥料を与えた後の水やり
肥料を与えた後の水やりで意識することは、芝の葉の上に乗っている肥料を洗い流すように水やりを行う事です。
芝の葉の上に乗ったままの状態では肥料やけの原因にもなり茶色く変色してしまう事があります。
まとめ
”水やり三年”という言葉があるほど水やりは奥の深い手入れのひとつです。
【水やりの参考目安】
- 春(3月~5月頃):週に2~3回程度
- 夏(6月~8月頃):毎日
- 秋(9月~10月頃):週に2回程度
- 冬(11月~2月頃):水やりの必要なし
季節や天候、気温などによって左右され、特に真夏の水やりは朝の早めの時間帯に済ませておくことが無難です。真夏の真昼間に蛇口をひねっても、お湯のような暖かい水がでます。冷たくなった水を撒いたところですぐにお湯のように暖かく変わってしまうため昼間の水やりは避けるようにしましょう。