- ローンパンチ:芝生の土壌改良(硬い土の改善)
- ローンスパイク:養分を届けやすくし生育を促す
芝生(TM9)の庭にして約8年の経験から【ローンパンチとローンスパイクの違い】について写真やイラストを使って詳しくお伝えしていきます。
参考にしてみてください!
目次
ローンパンチとローンスパイクはどっちにすべき?【芝活8年の経験談】
芝生の手入れで欠かせないローンパンチとローンスパイクですが、見た目は似ているのに使用目的に大きな違いがあるんです。
- ローンパンチ:芝生の下の土を掻き出す
- ローンスパイク:芝生に養分を浸透させる
両サイドに「土を掻き出す(ローンパンチの役割)」が付いていて中央の2本は「穴を開ける(ローンスパイクの役割)」タイプの道具を愛用。
何年も前に近所のホームセンターで購入したので道具の正式名称は覚えてなくてすみません・・・。
拡大した写真は次の通りです。
芝生の土壌改良を目的にしたローンパンチ
ローンパンチは芝生の下の土を掻き出したい時に役立つ唯一の道具。
具体的なシチュエーションは次の通りです。
- 「以前より水はけが悪くなったと感じる・・・」
- 「土がカチカチに固まっている・・・」
- 「芝と芝の隙間をなくしたい・・・」
芝生は畑や花壇と違って土を耕すことができないので、何もしないまま放置し続けると芝生の土壌は硬くなる一方なんです。そんな硬くなった土を掻き出したいときにローンパンチが活躍するんです。
穴を開けた箇所のみ土を掻き出すコアリング作業が可能。
主に春もしくは秋の芝生の更新作業の際に10cmほどの間隔で全面にコアリングするのがベスト。
開けた穴はそのまま放置するのではなく目砂を入れてたっぷりの水やりをすれば完了です。
春の更新作業について詳しくまとめた記事はこちら
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芝生(TM9)の更新作業【緑化をキープする手入れ時期と順番】
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必要な養分を芝生に届けるローンスパイク
ローンスパイクの役割は主に、生育に必要な養分を芝生の根に届けるために行う作業となります。
- ローンパンチ:土を掻き出すことができる
- ローンスパイク:土を掻き出すことができない
ローンスパイクを使うシチュエーションは次の通りです。
- 「肥料を撒く前(養分を浸透させやすくする)」
- 「通気性を改善し風通しをよくする」
- 「排水性を改善し水はけをよくする」
- 「硬くなった土をほぐす」
穴を開ける際はローンパンチやローンスパイクよりもさらに手軽にエアレーションできる「芝スパイク(ガーデンスパイク)」なんかもおすすめ!
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ローンパンチとローンスパイクと芝スパイクを比較
比較表はあくまで個人的な感想です。参考にしてみてください。
「ローンパンチ」 | 「ローンスパイク」 | 「芝スパイク」 | |
「硬くなった土壌をほぐす」 | ◎ | △ | △ |
「水はけを良くしたい」 | ◎ | ○ | ○ |
「手軽さ」 | △ | △ | ◎ |
「作業の効率」 | △ | △ | ◎ |
ローンスパイクの代わりは芝スパイクで十分だと実感していますが、ローンパンチには代用品がないんですよね。
ローンパンチにしかできないこと
黒の線で囲った部分を外構ブロックだと仮定し、その庭の中に芝生を張った状態だとします。
次にローンパンチを使ってコアリング(硬くなった土壌を掻き出す作業)を済ませた状態が次の通りです。
掻き出した土は粘土質特有のカチカチに締まった土といった印象です。芝生に複数の穴をあけることで通気性や排水性をアップさせ、芝の根が生育しやすいように土壌改良を進めていきます。
固く締まった古い土を唯一掻き出せる道具がローンパンチなんです。
ローンパンチで開けた穴はそのまま放置せずに目砂を入れておきましょう。
目土と目砂の違いについて詳しくまとめています。
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芝生の目土と目砂の違い【こんな時はどっちを使うべきかを解決!】
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目砂に混ぜ合わせて使っているもの
- 「芝生の目砂」
- 「カルスNC-R」
- 「硫安」
ローンスパイクでは土壌改良は厳しいと思う
ローンスパイクや芝スパイクは芝生に穴を開けるだけの道具なので、古い土を掻き出すことができないため土壌改良を目的とする場合はローンパンチ一択でしょう。
このようにローンパンチとローンスパイクの違いは主に”土を掻き出せるか掻き出せないか”でしょう。
ローンスパイクや芝スパイクは容易に穴を開けてエアレーション効果が期待でき、芝生の生育に必要な養分を土壌に浸透させたい時に活躍する道具です。上記の写真は数年かけてグランドレベルが上がってしまったので、現在ではコアリング後、目砂の量を抑えてグランドレベルを調整している状況です。
こんな時はローンパンチが活躍するよ!
- 「固くなった芝生の土壌を改善したい時」
- 「グランドレベルを下げたい時」
- 「水はけや肥料の浸透を良くしたい時」
見た目の整った芝生を育てるのに欠かせないのがコアリング作業です。ローンパンチとローンスパイクのどっちも欲しいところですが、長期的な視点で芝生の手入れを考えた場合、ローンパンチの方が使用頻度が高いと実感しています。
コアリングしたら緑化が進んだ
コアリング作業は夏場は避けた方がいいと言われていますが、7月下旬に部分的にコアリング作業を行なっています。
手入れした内容は以下の3つです。
- 「コアリング」
- 「目砂入れ」
- 「水やり」
2週間ほどでコアリングで開けた穴もわからなくなり、緑化が進んだ実感もあって満足です。
参考にしてみてください!