芝生(TM9)の庭にして8年ほどの経験から【目土と目砂の違いと使い分け方】について詳しくお伝えしていきます。
- 目土と目砂を使い分けるシチュエーションについて詳しくお伝えしていきます。
参考にしてみてください!
目次
芝生の目土と目砂の違い【こんな時はどっちを使うべきかを解決!】
芝生の”目土入れ”で迷う「目土」と「目砂」の2種類。
どういう時にどっちを使うべきか目土と目砂の使い分けについてまとめてみました。
- 芝張り:目土
- 芝刈り:目砂
- サッチング後:目砂
- コアリング後:目砂
- デコボコの修正:目土・目砂
- 芝の隙間修正:目砂
芝生の状況によって目土と目砂を使い分ける時がありますが基本スタイルは上記の通りです。
さらに踏み込んで詳しくお伝えしていきます。
砂では”泥だんご”は作れない
水を含んだ土を丸めれば泥だんごを作ることができますが、砂ではどんなに丸めても泥だんごを作ることはできないように、土は固めることが可能ですが、砂の場合では固めることができません。
目土と目砂の違いは「水はけの良し悪し」にあります。
畑のように芝の土は耕すことができないため、雨や人が立ち入ることで芝生の下の土は徐々に固まっていってしまいます。次第に水たまりができやすくなったり土が硬くなりすぎたことで、芝の根が成長しにくい環境になってしまいます。
踏み固まりやすい土に対して砂は固まりにくいのが1番の違いと言えます。
目砂の方が通気性や排水性などの点が優れているため芝生の手入れでは目砂を使うシーンが多く、実際に芝生(TM9)の庭にして約8年ほど管理していますが、目土を購入したのは芝張りした時のみでした。
とは言え植物を育てるのに土の存在も欠かすことはできません。
植物の成長に”土”は欠かせない!
芝生に限らず畑の野菜でも花壇の花でも植物が根を張るためには”土”の存在は必要となります。
多くの場合、砂場に土が混ざることで雑草などが生えることがありますが、仮に砂の割合が多い土壌で植物が育ったとしても手の力で容易に抜くことができることでしょう。
そのため、芝張りするときに「床土」を敷きつめて芝の根付きを良くしていきます。
ポイント
目土の主な役割は「しっかり根付かせるため」に対して、目砂の主な役割は「水はけを良くするため」と「芝の根を伸びやすくするため」
【こんな時はどっち?】目土と目砂を使い分けるシチュエーション
ここからは具体的なシチュエーションに合わせて目土と目砂の使い分けについてお伝えしていきます。
- 目土:芝を張る時に使う
- 目砂:芝生のメンテナンス(手入れ)
TM9の芝生を張って約8年の経験値から「目土(床土)は芝を張った際に使ったのみで、その後の手入れでは目砂のみ」で管理しています。
芝を張る時は”土”
芝張りした時にはホームセンターで購入した「芝生用の床土」を利用しています。
どれくらいの量の床土を用意したら良いのか分からなかったことと、コスパを抑えるために畑の土も合わせて初期費用を抑えています。
まずは芝の根をしっかりと根付かせる必要があるので「これから芝張りするよ」って方は床土を選んでおきましょう。
芝刈り・サッチング後は”目砂”
必ずしも目砂入れを行うわけではありませんが、芝刈り後やサッチングの後は目砂を均等に散布していきます。
目砂を使う目的は、芝の根が伸びやすい環境に整えるためです。固まりやすい土に対して砂は水を含んだ状態でも固まりにくいため、芝刈り後やサッチング後を含めた芝生の手入れ時には目砂がおすすめです。
芝生のデコボコを直したい!
芝生のデコボコを平になおす場合も同様に目砂を選んでいます。
とは言え、管理する人によって目土を選ぶ方もいれば目砂を選ぶ方も見えるのでデコボコの修正時の使い分けについて目安をお伝え。
芝生のデコボコを直したい場所に真っ直ぐな棒(我が家では家庭菜園で使っている支柱)を置くと、凹凸差が目に見えてわかりやすくなるのでデコボコが気になっている場合は1度試してみてください。
- 凹凸差が1cm以上ある場合は「目土」
- 凹凸差が1cm未満であれば「目砂」
芝生の土壌改良
芝生の土壌改良をする目的はカチカチに固まった土を柔らかくしてあげることにあります。
主な手入れとしてはコアリングやエアレーションなどで芝生に穴を開け、固まった土の代わりに目砂を入れることで芝生の成長に必要な養分を届けやすくするために土壌改良を行います。
即効性は期待できないものの、長期的な視点で見ると芝の根が伸びやすくなり密度が上がることで緑化のアップが期待できることでしょう。
芝生の土壌改良は主に春の更新作業で行うことが一般的ですが、真夏の昼間と真冬を除いて「芝生に元気がないなぁ」と感じる際に手入れを済ませていきます。
3つの手入れ
- 「コアリング」
- 「目砂入れ」
- 「たっぷり水やり」
こんな時は土壌改良してみよう!
- 「芝生の隙間を埋めたい!」
- 「緑化が物足りない」
- 「水たまりが残りやすくなった」
- 「苔が生えるようになった」など
目土(目砂)を入れて緑化をアップ!
芝生用の目土(目砂)の多くは”肥料”が含まれている物が多くあり、撒くだけで緑化のアップが期待できます。
肥料が含まれた目砂などでもホームセンターで1袋(14ℓ)400円前後で販売されているので「緑化が物足りない」と感じたら1度試してみる価値ありです!
こんな使い方には注意!目土(目砂)の入れ方
目土(目砂)はたくさん散布したからと言って必ずしも良い効果が期待できるわけではないんです。
注意点についても詳しくお伝えしていきます。
芝が隠れないように注意!
芝生の手入れで欠かせない”目土(目砂)入れ”ですが、芝の葉が隠れてしまうほど散布するのはNGです。
芝の葉が隠れてしまうほどの散布量は、いわゆる”肥料焼け”の原因となるためです。
極端な例ですが失敗パターンはこちら
- 「コアリングやエアレーション跡の穴に目砂が入っていない」
- 「芝の葉が目砂に埋もれている」
デッキブラシやホウキなどで芝の葉の隙間に目土(目砂)を落とし込んでいき、芝の葉が隠れないように水やりをしておきましょう。
ホームセンターの”園芸コーナー”で見つけた「肥料散布カップ」を使って、均等にばら撒いていきます。
たくさん撒けば良いわけじゃない!
「芝の葉が隠れなきゃ良いんでしょ?」と目土(目砂)の量や散布する頻度を多くしすぎるのも控えておきたいところです。
大量に撒くことで起きるデメリット
- 「グランドレベルが上がる」
分かりやすいところで言うと上記の写真のように、排水弁や通路などよりも土壌の高さが高くなることにあります。グランドレベルを上げることは容易でも、低くすることは時間のかかる作業になります。
正直なところ正解なのか分かりませんがグランドレベルを下げる我が家の参考例をご紹介。
- コアリングで硬い土を掻き出す
- 目砂の量を抑える
- 土壌の体積を減らすことで徐々にグランドレベルを下げる
目砂を入れるタイミング
目砂を入れる時期は主に3月頃と10月頃の年に2回ほど。
- 3月:春の更新作業
- 10月:気になる箇所のみ更新作業
春の更新作業では芝全体に対し、10月は芝の成長が気になる箇所だけに絞った更新作業を行い、その際に目砂を入れていきます。
とは言え、更新作業以外に目砂を入れるタイミングは次の通りです。
- 「芝生のデコボコが気になる時」
- 「カチカチに固まった土をほぐす時(土壌改良)」
川砂の山砂の違い
- 川砂:丸みのある砂
- 山砂:角のある砂
ポイントは一つ!山砂でも川砂でも砂の目が1番細かい”細目”を使う
採取場所の違いや通気性、排水性、保湿性など細かい違いはありますが、特別こだわりがなければお好みで良いと思います。
普段の手入れでは川砂(細目)を使っていますが、春先に芝の色を鮮やかにさせたい時などは”肥料入りの目砂”を使って緑化をアップさせるのもあり!肥料入りの目砂でも1袋14ℓで400円〜500円ほどなので一石二鳥でおすすめです。
目土(目砂)入れであると便利な道具
- 目砂
- 散布機(手持ちタイプ)
- スコップ
- デッキブラシ
- 土受け
- カルスNC-R
- 硫安
芝全体に均等に目土(目砂)入れを行うのに活躍する散布機。庭の大きさにもよりますが、手持ちタイプの散布機が1つあると重宝することでしょう。
またデッキブラシを使って、芝の葉の上に乗った目砂や肥料などを落としつつ均等に馴染ませていきます。硬めのほうきであれば問題ないので代替品として竹ぼうきでも十分といったところでしょう。
「カルスNC-R」と「硫安」は必ずしも必須アイテムではありません。土壌改善を目的とした場合のみカルスと硫安を目砂に混ぜて散布するようにしましょう
芝の葉の上に目砂が残ったままにしないように芝の隙間に落とし込むことをお忘れなく!