芝生(TM9)の手入れをして約10年の経験から【芝生の密度を上げる方法】について実際の写真やイラストを使って詳しくお伝えしていきます。
参考にしてみてください!
目次
芝生(TM9)の密度を上げる方法【スカスカになる原因を解決】
芝生の密度を高める方法として定期的に”芝刈り”をすることが一般的な方法です。とは言え、芝刈りをしたからといって必ずしも密度が上がるというわけでもありません。
芝生の密度を上げるには”芝刈り”と”土壌改良”を組み合わせるのがベストでしょう。
定期的に芝刈りをすることで芝の密度は高まりますが、前提条件として”芝生が生育しやすい環境”に整っていることが必須です。
定期的に芝刈りをしていても密度が高まらない場合の多くは芝生の下の地面の土が硬く締まっていることで、芝の根が成長しにくい状態になっていることが挙げられます。
- 「硬くなった土壌を改善」=「芝生の密度が高まりやすくなる」
具体的に芝生の土壌を改善する方法についてお伝え。使っている道具も合わせて参考にしてみてください。
芝生の密度を高める手順
- コアリング:硬く締まった土を掻き出す
- 目砂入れ:掻き出した箇所に”目砂”を入れる
- 水やり:乾燥を防いで土壌を馴染ませる
実際の写真と合わせて詳しくお伝えしていきます。
硬くなった土を掻き出す
畑や花壇と違って芝生の下の土は耕すことができないため、ローンパンチを使って”硬くなった土を掻き出す”コアリング作業を行います。
10cm〜15cm間隔を目安に芝生全体(密度を高めたい箇所に絞ってもOK)に穴あけ開始
硬くしまった土を掻き出すのに苦戦する場合の対処法
- 「ガーデンスパイクで土壌をほぐす」
- 「水を撒いて芝生に穴を開けやすい状態にする」
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ローンパンチとローンスパイクはどっちにすべき?【芝活8年の経験談】
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目砂を入れる
ホームセンターなどで売られている「目砂」を使って、コアリングで開けた穴に埋めていきます。
シチュエーション別に”目土”と”目砂”の使い分けについてまとめた記事はこちら
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土に比べて砂は水を含んでも固まりにくい点から基本的には芝生のメンテナンス時は目砂を推奨。
目砂に「カルスNC-R(土壌改良資材)」と「硫安」を組み合わせたブレンドカルスを使うとさらにgoodです。
カルスに含まれる微生物が硬くなった土をほぐしてくれるので芝生の水はけ改善にもつながるのでおすすめです。即効性は期待できないものの定期的にブレンドカルスを散布することで芝生の密度を高めることができると実感。
- 目砂
- カルスNC-R
- 硫安
均等に目砂を散布するために竹ブラシなどを使って芝の隙間に馴染ませるイメージで目砂を入れておきましょう。
ただし、芝の葉が隠れてしまうほど目砂を入れてしまうのはNGです。
取扱店が限られているカルスNC-Rの販売店についてまとめています
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ホームセンターで見かけないカルスNC-Rはどこで売ってる?
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水やりして乾燥を防ぐ
芝生に開けたコアリング跡に目砂(ブレンドカルス)で埋め戻したら最後に水やりをして作業終了です。
芝の根の乾燥を防ぎつつカルスに含まれる微生物が硬くなった土壌を徐々にほぐしき、芝生(TM9)の密度が高まることが期待できます。
地面(土)が見える箇所も徐々に改善
以前から芝生の隙間が気になっていた箇所に手入れをした様子は次の通りです。
撮影日:2020年10月
- 「芝の隙間から土(地面)が見える」
- 「緑化が物足りない」
撮影日:2022年10月
- 「以前よりも芝の隙間はおさまった」
- 「相変わらず緑化が物足りない」
主な作業内容は次の通りです。
- 芝生の種類:TM9
- コアリング:年に2回(春と秋)
- 目砂入れ:春(ブレンドカルス)・秋(目砂のみ)
- 芝刈りの頻度:年3回(3月・7月・10月)
芝生の隙間から土(地面が見える)が見えていましたが、コアリングと目砂を入れて土壌の改善を進めていた結果、以前よりも見た目が整ったと実感。肥料を加えて緑化を進めていこうと検討中です。
1年に1度の手入れでも徐々に芝生(TM9)の密度が高まることが期待できるので春の更新作業にて「コアリング」と「目砂入れ(ブレンドカルス)」は欠かさずに行うのがおすすめです。
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芝生(TM9)の更新作業【緑化をキープする手入れ時期と順番】
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