芝生(TM9)の庭にDIYして約10年の経験から【芝生におすすめの有機肥料】についてお伝え。
肥料選びの参考にしてみてください。
目次
芝生(TM9)におすすめの有機肥料【土壌を整えて緑化をアップ】
有機肥料は主に芝生の下の土壌に養分を与える種類の肥料となります。即効性のある化成肥料とは異なり徐々に土の中に養分が溶け出すことで芝生の生育をサポート。緑化をキープする期間が長くなるので有機肥料はおすすめです。
有機肥料と化成肥料の違いについてまとめた記事はこちら
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芝生(TM9)の肥料選び【有機肥料と化成肥料の違いと使い分け方】
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芝生に穴を開けて有機肥料を撒くのがベストだと実感!
硬く締まった土壌では、せっかくの有機肥料も土の中まで十分に養分が浸透しない可能性があるためです。
有機肥料は主に芝生の下の土壌に栄養を与え芝の生育をサポートしていくための肥料です。カチカチに硬くなった土壌では肥料成分が土の中まで染み込みにくい状態と言えます。
3月になると「芝生の更新作業」にてコアリングを行い、芝生に開けた穴の埋め戻しの際に、有機肥料を混ぜ合わせた目砂を使って穴を塞ぐのがおすすめです。
また秋頃に「緑化が物足りないなぁ」と感じる時には芝スパイクを使ってエアレーションをしてから有機肥料を散布することも多々あります。
芝生の表面に散布するよりも土の中に直接肥料を与えた方が期待できる効果は高いと実感!
埋め戻しにおすすめの資材
- 有機肥料:土壌に養分を届け緑化を進めたい時
- 土壌改良剤:土の中を改善し芝の密度を高める
芝を張った”あとから”でも土壌を改善する方法についてまとめた記事はこちら。
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芝張り後の土壌改良【あとからでも粘土質の土を改善する方法】
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また、芝の葉の上に肥料が乗ったまま放置してしまうと”肥料やけ”の原因にもなるため、粒の小さいタイプの有機肥料の方が扱いやすいと感じてます。
芝生におすすめの有機肥料4選!
芝生におすすめの有機肥料を厳選、芝生の生長(緑化)に欠かせない「窒素(N)・リン酸(P)・カリウム(K)」の配合率を参考にしてみてください。
スーパーグリーンフード
- 病害予防
- サッチや土壌有機物の分解
- NPK:2.5/2/0.8
- 内容量:20kg
- 参考価格:約5.200円
芝生の生育に欠かせない窒素(N)・リン酸(P)・カリウム(K)のほかにフミン酸やマグネシウム、珪酸などの様々な肥料成分が含まれているスーパーグリーンフード
黄色い袋のスーパーグリーンフードに対し、白っぽい袋のスーパーグリーンフードSは肥料成分の容量が劣るものの、有機肥料にある特有の臭いが抑えられたタイプ。
芝ドクター
- 刈りカスの分解
- 根ばりを良くし葉の色が整う
- NPK:4/4/3
- 内容量:4kg
- 参考価格:約1.700円
窒素(N)・リン酸(P)・カリウム(K)のほかにもマグネシウム(Mg)が0.3が配合されているので光合成を活性化させ芝の緑化を高める効果が期待できる。また品質が保証された原料を使用する安心の国内生産。
100%有機 芝生の肥料
- 病害を予防する木酢入り
- 肥料やけしにくい
- NPK:5/2.5/1.5
- 内容量:10kg
- 参考価格:約3.100円
芝の根張りを良くするフミン酸に加え、ブラウンパッチなどの芝の病害を予防でき、丈夫な芝生をサポート。また「2.2kg/5kg/10kg」と容量も豊富なのでお庭のサイズに合わせて選びやすい点もおすすめ。
芝生の肥料「FIELDWOODS」
- 有機肥料と化成肥料の混合タイプ
- 肥料やけしにくい
- NPK:8/8/8
- 内容量:5kg
- 参考価格:2.200円
有機肥料と化成肥料を1度に芝生に与えることができる混合タイプ。有機の力で芝を丈夫にし、即効性のある化成肥料がすぐに効きはじめる一石二鳥を実感できる芝生の肥料。
【春もしくは秋】芝生に有機肥料を与える時期
芝生に限らず植物に肥料を与える時期は春もしくは秋がベストだと実感してます。
- 春:夏に向けて緑化が進む時期
- 夏:緑化のピークを迎えるシーズン
- 秋:緑化の進んだ芝をキープしたい時期
- 冬:芝生が休憩する休眠期
暖かくなる時期に向けて徐々に芝生の緑化が進む春のタイミングに合わせて肥料を散布することで土壌に十分な養分を蓄えてあげるイメージから肥料を与えるタイミングは春がベストだと実感しています。
夏場は芝生の緑化の最盛期を迎える時期に入るため、基本的には肥料を与えなくとも緑の濃い芝へと育ってくれていることでしょう。
また高温期の散布は”肥料やけ”のリスクが高まることから夏場は有機肥料・化成肥料の散布は控えています。
種類の違いはあるものの多くの芝生は冬を迎えると休眠期に入り、芝の色が茶色くなり生育がストップする時期に入るため、冬場の肥料散布は必要ありません。
【10年の経験値】柔らかくなった土壌に肥料を散布
芝生(TM9)の庭にDIYして約10年の経験から、さらに具体的な肥料の散布時期について実感値でお伝え。
- 3月下旬ごろ:ブレンドカルスを散布・硬くなった土壌を改善するため
- 5月上旬ごろ:養分が染み込みやすくなった土壌に肥料を散布
目安としては桜が咲きはじめる時期に合わせて土壌を改善し、養分が染み込みやすくなった頃合いを見計らって、有機肥料を与えて土の中に十分な養分を蓄えておくことで徐々に芝生の緑化も期待できます。
実感できるおすすめの土壌改良剤についてまとめています
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【実感できる】芝生に適したおすすめの土壌改良剤5選!
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有機肥料を与えたら緑の濃い芝に生長
有機肥料は主に土の中の土壌に届ける栄養分です。芝生の生長に必要な養分が土壌に蓄えられることで徐々に芝の緑化も進み、丈夫な芝へと生長をサポート。肥料の散布前に土壌改良剤を使って土壌を柔らかくほぐした状態にしておくのがおすすめです。
ビフォーの写真では芝の隙間から土が見える箇所もありましたが、密度の高まった芝生(アフターの写真)に修正完了です。
臭いを和らげる方法
- 「風の弱い日に散布する」
- 「散布後はたっぷり水やりをする」
- 「芝に穴を開けてから散布する」
芝生におすすめの肥料散布機【均等に撒いて緑化をアップ!】
芝生への肥料散布は均等になるように撒くことがベストです。手持ちタイプの散布機で十分だと実感。価格も1.000円ほどなので1つ持っておくと活躍すること間違いなしです。
- タイプ:手持ち(手動タイプ)
- 散布口:大・中・小
- 容量:2リットル
- 参考価格:約1.000円
芝生に肥料を撒く際はもちろんのことですが、散布機を使うシーンについてまとめてみると次のとおりです。
- 3月:土壌改良剤(ブレンドカルス)
- 5月ごろ:化成肥料
- 10月ごろ:有機肥料
- 芝生のデコボコ直し:目砂
散布口の種類は「大・中・小」の3つがあるので散布する資材の大きさに合わせて変更することが可能。
スーパーグリーンフードを散布して約4週間後の芝生の様子
- 芝生の種類:TM9
- 撮影日:6月中旬
芝生の生長(緑化)に欠かせない「窒素(N)・リン酸(P)・カリウム(K)」のほかにカルシウムやフミン酸・珪酸などの多くの成分が含まれおり、またブラウンパッチなどの病害予防にもおすすめの有機肥料(スーパーグリーンフード)です。
肥料選びの参考にしていただけたら幸いです。