芝生の青々とした景観を維持するため「エアレーション」という作業があります。
どの芝生の種類を選んでも必要となる芝の手入れ・管理のひとつです。
- 「エアレーションする時期っていつなの?」
- 「エアレーションってしなきゃダメ?」
このような疑問にお答えしていきます。
目次
芝生のエアレーションをする必要性|時期や頻度と間隔!便利な道具も!
芝の景観を維持するために必要となってくるのがエアレーション作業です。
エアレーションとは?
芝生に穴をあけて、土の中に空気を送り込んであげる作業にあたります。
実際にエアレーションをするかしないかで「青くなる・ならない」といった芝生の成長に違いが起こります。
エアレーションをする必要性
芝生の根や、踏み固めたことによる理由で、芝の下の土は結構硬くなります。
すると、芝生の成長に必要な養分が土の中まで届きにくい状態になっていきます。
芝生を1度張ってしまうとその下の土を掘り起こす事は出来ません。
畑などで家庭菜園をされている方ならわかりやすいと思いますが、野菜の収穫が終わるたびに土を掘り起こしませんか?これは土の中に空気を送り込んであげる必須となる作業のひとつです。
芝生の庭を掘り起こすことはできないため、たくさんの穴をあけることで空気や水分をしっかりと土の中にまで届け、芝生の成長を促してあげます。
見た目にはわかりにくいエアレーションですが、芝生の景観を維持するためにも定期的に行うのがベストです。
時期や頻度はどれくらいがベストなの?
人によっては月に1~2回程度を推奨されている方もみえれば、年に1~2回程度でOK!という方も見られます。ちなみに我が家では、年に2~3回程度エアレーションを行います。
我が家のエアレーションをする時期と頻度を参考までにどうぞ。
- 1回目のエアレーション→「5月頃」
- 2回目のエアレーション→「7月頃」※気が向いたら
- 3回目のエアレーション→「9月頃」
※いわゆる休眠中に入っている冬の芝生には、エアレーションはする必要はありません。
芝生のお庭にして7年ほどの状態の写真がこちら。
↓壁際の芝生の様子↓
※撮影時期⇒5月中旬頃
写真では分かりにくいですが、青くなっている部分とそうでない茶色っぽい部分とがあります。
こんな場合にエアレーション
- 「水はけが悪くなった気がする」
- 「苔やキノコの生える頻度が多くなった」
- 「肥料を与える前」
- 「以前よりも青々しく感じない」
エアレーションをしなくてもこれから夏に向けて徐々に緑化が進むと思いますが、より見た目を綺麗に見せるためにも、上記の例に当てはまる場合はエアレーションをするようにしましょう。
穴をあける間隔は?
穴をあける間隔は人によって様々な場合が多いんです。
参考程度に1つの目安を紹介
- 穴の深さ⇒10㎝程度
- 穴の直径⇒1㎝程度
- 穴と穴の間隔⇒5㎝~10㎝程度
一般的に販売されている道具によっても、穴の深さや直径、穴と穴の間隔も”まばら”だったりします。
エアレーションをする目的は土の中に空気などの芝生の成長にとって必要な養分を送り込むための作業になります。
残念ながらゴルフ場のグリーンのようなきれいな芝はいわゆる”芝生のプロ”の方の手入れや管理によって維持されています。芝の下の土壌改良から混ぜ合わせている土や砂利の厚みまで計算しつくされているようです。
反対に、効果が薄いエアレーションのやり方は次の通りです。
- 穴の深さが浅すぎる
- 穴が細すぎる
- 穴と穴の間隔が近すぎる
「穴をあける=芝生の根を切る」事になります。穴と穴の間隔が近すぎては、芝生の負担が大きくなると思われるため、少なくとも3センチほどは間隔を開けるようにしておきたいですね。
エアレーションを簡単にする便利な道具
エアレーションを行う道具にはいくつか種類があり、1番わかりやすい道具といえば、近所の100均でも買えるドライバーがありますが、結構な体力と時間が必要とします。
主な3つの道具をわかりやすく比較するとこんな感じです。
- 「マイナスドライバー」⇒体力しだい
- 「ローンスパイク」⇒楽に穴をあけられる
- 「ガーデンスパイク」⇒歩くだけで楽勝!
ドライバーで穴あけは可能ですが、ガーデンスパイクに比べると天と地ほどの差があります。お庭の広さにもよりますが手軽にエアレーションできるガーデンスパイクがおすすめです。
ハッキリ言って1度ガーデンスパイクを使ったら、2度とドライバーを手にすることはなくなりますよ。
仮に庭の広さが、車の駐車場3台分ほどとした場合、ガーデンスパイクなら5分もあればエアレーションが終わります。
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ガーデンスパイク(芝スパイク)で初めてのエアレーションに挑戦!
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また、ローンスパイクに比べ、ガーデンスパイクの方が安価です。楽天やamazonでも購入できるので1度ご覧になって見てください。
~まとめ~
芝生の青々とした緑化を維持するためにも必要となるエアレーション作業ですが、あまりやり方にこだわりすぎる必要はありません。
また、エアレーション作業は見た目にはわかりにくく、やられていない方も多いようです。穴をあけたからといってすぐに効果が出ることもありません。ただ、芝生の手入れ・管理の上でエアレーションはしておいた方が間違いなく良いです。
エアレーションはハッキリ言って地味な作業のひとつですが、緑化を維持するためにも大事な手入れなんですよ。
次の天気の良いお休みの日に1度、エアレーションを試してみてください!