芝生(TM9)の庭を手入れして約10年の経験から【芝生の土が見える薄いところの直し方】について実際の写真とイラストを使って手入れ方法をお伝え。
見た目の整った芝生管理の参考にしてみて下さい。
目次
芝生のはげた部分を改善【土が見える薄いところの直し方】
芝生を管理する上で気になる「芝生の色を均一に維持したい」問題・・・。
- 「芝生の隙間が埋まらない」
- 「土が見える薄いところが目立つ」
- 「色むらが気になる・・・」
- 「はげた部分の密度を高めたい」
人工芝であれば気にすることではありませんが、できることなら芝生の緑化を均一に保ちたいところですよね。
そんな芝生のはげた部分(薄いところ)の直し方について詳しくお伝えしていきます。
芝生が薄いところは土壌が硬くなっている場合が9割!
芝生の密度が薄いところの原因は「芝生の下の土壌が硬く締まっている」場合が考えられます。
- 「よく踏み入る箇所になっている」
- 「水たまりが良くできる(水はけが悪い)箇所」など
極端な例で言えば車の乗り入れが芝生の上になっている場合などです。芝生の下の土壌が徐々に踏み固められた結果、芝の根が伸びにくくなり密度の薄い(土が見える)へと変化していきます。
頻繁に立ち入る箇所でない場合でも、雨水が浸透していく過程で芝の下の土は徐々に硬く締まっていくため定期的な手入れは欠かすことができません。
一般的に芝生の根は20cm〜30cmほど伸びると言われています。芝生の隙間から土が見えるほど薄くなっている(はげた部分)箇所の土壌を改善することで徐々に芝生の密度を高めることが可能です。
目に見えて分かる”土が硬い”箇所の芝生の特徴
芝生の隙間から土が見える時や、芝のはげた部分が目立つ時、芝が薄いところ(密度・緑化含む)の多くはおそらく土壌に原因があり目に見えて分かるんです。
土が硬いと感じる時の判断基準
- 「決まった箇所に水たまりができる」
- 「芝の葉が倒れている」
- 「芝の色が薄い(色むらが目立つ)」など
密度が薄いところの芝生をめくってみた
上記の写真は芝生の隙間から土が見えるはげた部分の土壌の様子です。
- 「芝の根が伸びていない」
- 「土が塊になっている」
- 「約5cmほどの深さに石がある」
手入れした内容は次の通りです
- 「目立った石を取り除く」
- 「土の塊をほぐしつつ目砂を加える」
- 「剥がした芝を戻す」
- 「水やりを行う」
※深さ15cm〜20cmほどを目安に手入れを行なっています。
約1年後の芝の様子
芝生の種類:TM9
- before:撮影日6月中旬
- after:撮影日翌年の7月中旬
※手入れ後(after)の写真は芝生が最も青々しくなる時期に撮影しているため緑化の進み具合に差がありますが、芝の密度が高まり土が見える箇所が改善。
芝の根が生長しやすい土壌環境にすることで密度が高まり土が見える薄いところや芝生のはげた部分の改善は可能です。とはいえ芝生を剥がすのは重労働そのものです。剥がしたことで芝生が枯れてしまうリスクもあるため自己責任でお願いします。
次に芝生を”剥がさない”手入れについてお伝えします。実際に使っている道具と合わせて参考にしてみて下さい。
凹凸の少ない芝生に修正することで水たまりや色むらの改善にも繋がります。見た目の印象もグッと上がるので芝生のデコボコ補修は優先度の高い手入れだと実感しています。
一般的な芝生のデコボコの直し方についてまとめた記事はこちら
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芝生の土が見える薄いところ(はげた部分)の直し方
土が見えるほど薄いところの芝生の直し方は次の通りです。手入れに使う道具と期待できる効果も合わせて参考にしてみて下さい。
芝生に穴を開けて硬くなった土を掻き出す
芝生の下の土を掻き出す時に使う道具は「ローンパンチ」と呼ばれる専用の道具を使います。
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ローンパンチとローンスパイクはどっちにすべき?【芝活8年の経験談】
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ただし必要以上に土壌が固くなっている場合は、ローンパンチ自体が芝生に刺さりにくく、容易に穴を開けることが難しくなっていることでしょう。
土が硬くてローンパンチが刺さらない時の対処法
ポイント
雨あがりの日を狙って少しでも土が柔らかくなった状態でコアリングを行うか、もしくは事前にエアレーションスパイク(芝スパイク)を使って土をほぐしてからコアリングを行う2択がベスト。
ドライバーを使ったコアリングはさらにgood!
インパクトドライバーを使うと粘土質の土壌であっても比較的容易に穴あけが可能です。
穴を開けた箇所は放置せずに目砂とカルスNC-R(微生物資材)と硫安を混ぜ合わせたブレンドカルスで穴を埋め、仕上げに水やりを行えばコアリング作業の完了です。
芝の根が生長しやすくなった結果、徐々にコアリング効果を実感できることでしょう。
- 「水はけが良くなる」
- 「芝の密度が高まり土が見えなくなる」
- 「芝が元気を取り戻し色むら(薄いところ)が改善する」
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芝生のはげた部分(薄いところ)のビフォーアフター
5月中旬に撮影した手入れ前の実際の芝生(TM9)の様子です。
翌年の5月中旬の芝生(TM9)の様子:手入れ済み
手入れした時期と内容
- 更新作業(3月中旬):低刈り・サッチング・コアリング・目砂入れ・水やり
- 除草剤散布(5月上旬):シバゲンDFとグリーンアージランの混用
除草剤を散布して約1週間ほどなので、雑草混じりのリアルな芝の様子となっていますが、芝生全体の緑化も進み具合も5月にしては十分といった印象です。
以前から壁際の芝が気になっていたので芝刈りの手間を少なくするためにレンガブロックを入れて見た目もスッキリさせています。
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コアリングにて開けた穴の埋め戻しには、肥料成分の入った目砂に微生物資材のカルスNC-Rと硫安を混ぜ合わせたブレンドカルスを使っているため、少なからず芝の緑化に影響があると考えられます。
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参考にしてみてください!