芝生の土は時間と共に徐々にカチカチの固い土になっていきます。
とはいえ、カチカチになった固い土の状態を放置するのは好ましくありません。
- 「芝生が元気に育たない」
- 「芝生の隙間がなかなか埋まらない」
- 「芝の色が薄く見える」
- 「イメージしてた庭とは程遠い・・・」
このような疑問を解決する対処法をご紹介します。
目次
芝生の土を柔らかくするには?
芝生の土を柔らかくするにはいくつか方法がありますが、「芝生を張る前」と「張り終えた後」では方法に違いがあるので詳しくご紹介していきます。
芝生を張る前【事前準備編】
新築のマイホームを機に「庭一面に広がる芝生を」と検討されている方も多いでしょう。
これから芝生を張ろうとお考えであれば土をほぐしつつ雑草や石ころなどを取り除いておきましょう。
芝生の根は10㎝~30㎝ほどの深さまで伸びると言われています
土の塊なども極力なくなるほどほぐしておくのがベストです。
その後はトンボなどを使ってある程度平らになるように整地しておきましょう。
芝張り後に土を柔らかくする方法【メンテナンス編】
芝生の根は1ヶ月くらいかけて根が張ると言われています。
根が張った芝生の土は徐々に固くなるので定期的なメンテナンスをする必要があります。
具体的には「コアリング作業」をすることで粘性土から砂質土へと土を柔らかくすることが可能です。
コアリングは1度にすべての土を入れ替えることはできませんが、コツコツ続けることで徐々にその効果を発揮し始めます。
代表的な道具として「ローンパンチ」があり芝生の更新作業をスムーズに行うことができるでしょう。
ローンパンチを使えば、コアリングだけでなくエアレーション効果も同時に期待できる最適な道具と言えます。
- 「水たまりが良くできるようになった」
- 「雨が上がっても水捌けが良くない」
- 「芝生の色が青くならない」
- 「色むらができるようになった」
思い当たる節があれば1度コアリングを試してみてください。
芝生の土を抜き取り通気性や排水性を高めることで徐々にカチカチの土から改善されるでしょう。
芝生の土がカチカチだとどうなる?
芝生は植物なので栄養分や水はなくてはなりません。
カチカチの固い土の状態で放置し続けるのは芝生にとって良いことは何一つないと思ってください。
- 「肥料や水が染み込みにくい」
- 「水捌けが悪くなり水たまりが長時間続く」
- 「苔やキノコの他に病原菌が発生」
- 「緑化が進まない」
- 芝生の土が固い状態で放置→「芝生が元気に育たない原因」
ジメジメした環境下では芝生に栄養分が届きにくく成長の妨げになってしまうだけです。
そこで肥料の登場となるのですが・・・
残念なお知らせですが、何年も放置したカチカチになった土に肥料を与え続けたとしてもハッキリ言ってその効果は薄いです。
詳しくは次の通りです。
固い土に肥料を与えても期待が薄い
一般的な肥料は土の中に染み込むことでその効果を発揮します。
固い土では必要な栄養分が染み込みにくいため期待は薄めでしょう。
例えば”水を含んだ泥だんご”と”水気を含まない土のだんご”を想像してみてください。だんごの状態を長時間キープするのは間違いなく水を含んだ土のはずです。
芝生の土も同様に、雨水や人がよく踏み入る場所というのは時間と共に固い土へと変化していきます。
庭の土が固いのか柔らかいのかを見極め方の参考例は次の通りです。
「固い土」or「柔らかい土」の判断基準
晴れた日にスコップもしくはマイナスドライバーを片手に庭の四隅と中央と、よく立ち入る箇所にマイナスドライバーをさして土の硬さの違いをチェックしてみると違いがハッキリすることでしょう。
大抵の場合、よく立ち入る場所だけドライバーの刺さり具合が悪いはずです。
手っ取り早くエアレーションをするならガーデンスパイクがおすすめです!
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芝張り後は定期的な手入れは必須
芝生は植物なので必要最低限の手入れは緑化を進めるためにも大切です。
主な手入れはコアリング・エアレーション・サッチング・肥料の4つで耳にしたことがある方も多いのではないでしょうか。
コアリング
カチカチになった固い土を取り出し柔らかい土へと改善するためのお手入れです。
エアレーション
定期的に芝生に穴を開け、通気性と排水性を改善するためのメンテナンスです。
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サッチング
芝生の隙間に溜まった芝カスを定期的に取り除く作業をサッチングと言います。
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有機肥料を与える
芝生に元気を与えるための肥料ですね。
芝生専用の肥料は様々な種類があり、主に液体タイプと固形タイプの肥料に分けられます。
- 液体肥料→「即効性はあるが持続性が薄い」
- 固形肥料→「即効性はないが持続性がある」
それぞれにメリットとデメリットがあり”色むら”の原因にもなりうるので用途に合わせて選ぶようにしましょう。
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まとめ
柔らかい土にするには定期的なメンテナンスが必須です。
「水捌けが悪くなった」・「水たまりが良くできるようになった」と感じる場合は、まずはコアリングやエアレーションを試してみましょう。
期待できる効果
- 「芝生の隙間がなくなる」
- 「色むらがおさまる」
- 「芝生に元気が戻る」
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庭キャンプやバーベキューなど素敵な庭作りの参考になれば幸いです。